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  3. ロジック・トーキング


ロジック・トーク

筋道について考える。それを言語化し、表現することから、論理的思考が始まり、そこから判断力や自己決定力が養われていく。答えは一 つではない。これによって、人と考え方が違うということを知る。自分の意思を確認することで、主体的に考え行動することを始められ る。

「ビミョー、別に」という表現や、疑問を止めると思考を放棄することになる。思考を失うということは、意思を伝えられなくなる。

自分自身の思考を言語化することで、現実世界を認識する。自分がどのように思考しているかを意識することは、お互いの世界を共有する ためにも必要なステップである。

自分の意思、したいことを伝える、例えば「喉が渇いた」と言ってきたことに対して

ドイツ人
「それで?」、本人の意思、願望を言葉として要求する
日本人
ジュースが出てくる、察して結論を急ぐ

日本人の察して、先に行動する対応は、ホスピタリティ、おもてなし、文化としては効果があるが、思考を拡大し、コミュニケーション能力の向上のためには、意思の確認、対話が必要である。

言語の誕生は自然発生的ではないと私は思っています。ヒトになりかけている猿人たちがいて、彼らがある種の行程を経るなかで、言語 というものが生まれてきたのでしょう。たぶん「もっとコミュニケーションをしたい」という意図があって誕生したものではないかと。動 物同士は常に非言語的な形でコミュニケーションをし合っています。それに対して、ヒト、人類にはもっとコミュニケーションしたい、よ り正確にコミュニケーションをしたいという意図があった。単に「あ、あ」と声を発して、ある方向を指すだけでは満足できなかったとい うことです。どのくらい影響があったのかは、まだ研究者たちにも分かってはいませんが、私は「意図の力」が言語の発生にかなり影響し ているのではないかと考えています。

Activity 1

冷静に、自分の意見を伝えるための練習です。
例えば、「白いカラス」がいると信じている人に対して、どう反論するのでしょうか。また、自分の意見に対して、批判をうけたらどうするのでしょうか。 感情的にならずに、冷静に意見を述べるための練習です。

Instruction 1

絵について、(全体でも、一部分でも)、質問をして、一般的な答えを特定する。

  • 大げさな反論を考える。とんでもない思い違いの考えを言う。
  • 意図は、自分の答え、意思を説明する練習のためである。
  • したがって、反論する質問の内容は、答えに対して、同じカテゴリーの中から、極端に異なるものを選ぶ。

参考:チャンキング

例: 絵A
この絵は何ですか?、という質問に対して、「博物館の絵です」と答えに対して、相手に反論させるような、質問を返す、
例えば、 「植物園じゃないの?」
反論に対して、自分の判断の基準を明らかにする。反論に比較して、違いを明らかにする。
過去の体験、相手の定義付けに対する、自分の定義付けの説明、自分の定義付けに対する説明を、合わせて3つ考える。

効果

反論を考えることの効果は、カテゴリー分けの練習と、反論に対する判断力を練習する。

Instruction 2

これは(  )ですか?
どうして、そうだと分かりますか? /どうしてそうだと知っているのか?

質問の内容

絵の全体に対して、

  • 何か? / what is? : 何の施設か?, 何の場所か?, 何をするところか?
  • どこか? / where is? : どこの国か?, どこの都市か?, 都市または郊外か?,
  • いつか? / when is? : 時代はいつか?, 1年のうちのいつ頃か?,

絵の一部に対して

  • 何か? / what is? : これは何か?, 何をするものか?, 何があったから(過去過程)そこにあるのか?, 何をするために(未来過程)そこにあるのか?,
  • 誰か? / who is? : これは誰か?, 何をしているのか?, 何があったから(過去過程)そこにいるのか?, 何をするために(未来過程)そこにいるのか?,
  • 関連は? / 人と人, 人と物, 物と物

見えない部分に対して

  • 周囲はどうなっているのか?, 
  • 過去は何だったのか?
  • 未来はどうなるのか?

子供のようになると聞きやすい。

※北原君(鈴鹿国際大学2011年度後期)博物館の外、絵の外、見えないものについて質問した。

Note

演繹帰納

演繹法
自明の理から始まる。

  • 2で割り切れるのもは偶数 → 40は2で割り切れる → 40は偶数
  • 全ての人間は死ぬ → 私は人間 → だから私はいずれ死ぬ

帰納法
多くの観察事項からパターン化して結論を出す

  • みんなが先にあるのが帰納法 → メタモデルの知覚(感情)
  • 基準が先にさるのが演繹法  → メタモデルの判断

弁証法

上位概念、チャンキング