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  3. 観察と調和

観察と調和


観察


キーワード:ミラーニューロン、like効果

観察力トレーニング

like and dislike(うそ発見器)

a. 好きな人と、嫌いな人の話をしてもらう
b. 話をする人の微細な動き、変化の違いを見つける
c. 比較できる条件で質問する。
  - 背の高さ、年齢の上下、住所の遠近、髪の長短、体重の重軽、等
d. 変化を見て、どちらの人か当てる

クセを見つける

他人の身体変化を見つける。
脳が変わらない限り変わらない動作。

周辺視野の練習

  グル―プワーク
a. 円形に座り、トレーニングを受ける人の後ろに、指示者が立つ。
b. 指示者は、トレーニングを受ける人には分からないように、指示を出す。
例えばある2人に、手を小さく動かす、足の先を動かす、体を少し動かす、など。 c. トレーニングを受ける人は、誰がどう動かしたのかを当てる。

観察と模倣の関連

「人の脳は目で見た動きは自動的に何でも模倣してしまう習性を持っている」(p.183)
「私たちは目に見える動きからその人の心の中にあるもの、すなわ動きの目的を発見する。そして同じ目的を達成する動きを行うことで他 者の模倣をする」(p.187)
「模倣はまた、他者の個人的な心の世界にアクセスすることも可能にする。私たちはただ手足の全体的な動きを模倣するだけではない。顔 のわずかな動きも自然と真似するものだ。そしてこの表情の模倣は、真似した者の感情も動かす。笑った顔を見ると、人はつい少し笑って しまい、楽しい気分になる。嫌悪感をむき出しにした顔をみれば、私も嫌悪感を感じるだろう。こうした個人的な感情すら自然に共有する ことができるのは、知覚と動作を互いに変換しうる脳の力によるものだ」(p.189)
(引用:クリス・フリス、大堀壽夫訳『心をつくるー脳が生みだす心の世界』岩波書店、2009年5月)

Work


気づきのワーク

①窓の外を1分以上良く見て、見えたものを見えたままに書き出します。空、山、木、建物、地面など、例えば、何色か?、どんな形 か?、動きはどうか?、数はいくつか?
②窓の外を良く見て、そこに何色を見つけられますか? 例えば緑色でも、少しずつ違う緑色があるのが分かりますか? 見つけた色に名 前をつけて書き出します。
③今の場所の中で、白色のものを7つ見つけて書き出します。
④今の場所の中で、青色と緑色のものをあわせて7つ見つけて書き出します。
⑤今の場所の中で、黄色のものを7つ見つけて書き出します。
⑥今の場所の中で、赤色のものを7つ見つけて書き出します。
⑦今の場所の中で、黒色のものを7つ見つけて書き出します。
⑧今の場所の天井を見て、以前は気が付かなかったものを3つ見つけて書き出します。
⑨今の場所の右の壁を見て、以前は気が付かなかったものを3つ見つけて書き出します。
⑩今の場所の左の壁を見て、以前は気が付かなかったものを3つ見つけて書き出します。
⑪今の場所の床を見て、以前は気が付かなかったものを3つ見つけて書き出します。
⑫自分の手を見て、以前は気が付かなかったことを3つ見つけて書き出します。
⑬誰か自分ではない人を見て、以前は気が付かなかったことを3つ見つけて書き出します。
⑭友だち、あるいは私を今、見てください。体や手はどうあって、どう動いているかを書き出します。
⑮私を今、よく見て、あなたとの共通点を5~10見つけます。
⑯友だちとを今、よく見て、あなたとの共通点を5~10見つけます。ここ


縄張りワーク

Territory Effect(縄張り効果)ゲーム

10人程度で手をつないで輪になる(かごめかごめの形)
輪の中心に一人入る。表情を変えずに言葉も発せず、目だけ動かす。
各Case、2分づつ行い、Case1とCase2との違いをフィードバックする。

Case1. ジロジロ見る、詮索する、相違点を探す。
Case2. 好意的に見る、共通点を探す。

(クリックで大きく表示します)

なわばり
生物も個体・集団などが、捕食・生殖などのため、他の個体や集団の侵入を許さない専有区域。

ヒトと98.23%一致する遺伝子を持つチンパンジーは、縄張り意識が強い動物である。野生のチンパンジーは、縄張りの境界を巡っ て、流血の抗争を繰り広げることもある。ヒトにとっても、縄張りを意識するのは、本能に基づく行動でもあある。

・ヒトが縄張りを感じるケース
・転校生が初めて教室に入るとき
・人事異動で初めて、他の部署にいったとき
・引っ越ししたとき
・初めて参加するセミナーにいくとき
・飛び込みセールスで他社等に入ったとき。

共通点を見つける

「人の脳は目で見た動きは自動的に何でも模倣してしまう習性を持っている。」p.183
「私たちは目に見える動きからその人の心の中にあるもの、すなわち動きの目的を発見する。そして同じ目的を達成する動きを行うことで 他者の模倣をする。」p.187
「模倣はまた、他者の個人的な心の世界にアクセスすることも可能にする。私たちはただ手足の全体的な動きを模倣するだけではない。顔 のわずかな動きも自然と真似するものだ。そしてこの表情の模倣は、真似した者の感情も動かす。笑った顔を見ると、人はつい少し笑って しまい、楽しい気分になる。嫌悪感をむき出しにした顔をみれば、私も嫌悪感を感じるだろう。こうした個人的な感情すら自然に共有する ことができる」p.189
(引用:クリス・フリス/大堀壽夫訳『心をつくるー脳が生みだす心の世界』2009年、岩波書店)