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  4. 限定質問資料

限定質問資料

資料1

「ホスピタリティ」を追求することは、客人の願望・期待感・意外性に答える付加価値を追求することである。つまり、相互性、有効性、 精神性、可能性、創造性、社会性、文化性、娯楽性、芸術性、人間性の追及となり、そこで無尽蔵にあげられるホスピタリティの範疇を実 現していくには、その目安となる基準化を図る必要がある。個人及び個体の特有の性質を形成するために個性化をし、個性化に応じて多様 化を押し進め、情報化社会及び成熟化社会に答えるべく、高度化・高質化していき、究極的には人間知性化(ヒューマン・インテリジェン ス)を背景とした複合化社会に対応すべく、多種多様な異質のものを結びつけるためのネットワーク化が生まれ、より人間的な関係が基盤 となった形態つまりホスピタリティ・ネットワークが発生するのである。
(服部勝人『ホスピタリティ・マネジメント』丸善ライブラリー、平成8年、pp.42-43)

資料2

フランスのサロンといえば、画家を志すものならだれもが出品した権威ある公募展。そのサロンに日本人で初めて入選したのが五姓田義 松だった。義松は安政2年(1855)、江戸に生まれる。父、芳柳は幕末に洋風画(油絵の日本画)で人気を博した画家で、妹の幽香も 油絵を学んだ画家一家である。芳柳は開港間もない横浜で、外国人相手に「横浜絵」と呼ばれる土産用の洋風画で身を立てていた。とくに 肖像画は写真のように細密で、外国人の顔に和服を組み合わせた和洋折衷のスタイルが人気を呼び、工房を開いて子や弟子とともに量産し たという。こうした環境のもと、義松は幼い頃から画才を発揮していく。 (『サライ17号 2008』「文明開化の親子絵師」p.68)