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最もシンプルな質問
五感から得られた情報、つまり経験はイメージや言葉や感覚によって記憶されます。記憶される過程で、経験は「削除・歪曲・一般化」の
個人のフィルターを通ります。また記憶の倉庫から表出する過程で、再び同じフィルターを通って「削除・歪曲・一般化」され言葉となり
ます。私たちの言葉は、経験のすべてを完全に表現しているのではなく、個人の経験によって作り出されたフィルターを通った記号にしか
すぎません。したがって同じ言葉でも、各人の経験が異なります。
Art
コミュニケーションにおける問題は、よく話し手が彼らの言葉使いにおいて、充分に詳しくないことや曖昧に表現することから、他の人が
解釈を間違えたり推論
したりすることから生じます。これらは質問することで解決します。また質問は話し手が、もっと正確に説明することや、思考を整理する
ことにも役立ちます。
※Owen Fitzpa Trick[Advanced language & Metaphor
Skills]2009
私たちは曖昧な言葉は、自分で推測し答えを導き出す。そこから誤解が生じることがある。
文脈(contecst)でコミュニケートしている。前後の文脈から解釈する。
*
パターンX /
パターンY
Work
1.何?
2.どのように?
3.いつ?
4.どこで?
①(特に名詞に対して)何?
②(特に動詞に対して)どのように?
③(全て、~べき、に対して)本当に?
自然言語としての名詞は、見えるもの、台車に乗るもの、測定出来るもの。
自然言語としての動詞は、見えること、動きがわかること、
シンプルな質問を無意識に使うことが出来るようになると、全力を観察に使うことが出来る。
専門用語は分からない
日本人の海外観光行動で海外観光情報の役割を考察すると、海外観光行動の発案段階は訪問先の観光イメージ形成に寄与し、金銭の負担が
無く広範囲に頒布される旅行会社のパンフレットやテレビの視聴が機能している。
※引用:『日本国際観光学会論文集(第16号)』2009年3月、p.61
韓国の人々は、大きくて強い存在が好きだ。あこがれにも似た気持ちを抱き、時に闘争心を燃やす。そして自らも確固たる地位を目指し、
そのための努力を惜しまない。
※引用:朝日新聞、2010年6月10日
Note
自然言語は、名詞(名詞相当語句)と動詞(通常の動詞、形容詞、副詞)から成り立っていると考えると有益です。これらの限定質問を使
用する目的は、質問者が、該当の語句の指示対象である世界における経験を参照するために使われた語句を再度その経験と同化させること
にあります。
これら二つの質問過程は、写真拡大技術と似ています。衛星からは、地球の表面のある部分の写真イメージを作ることができます。引き伸
ばし技術を使って、イメージのどの任意の区分も連続的に拡大することが可能で、最終的には、イメージ内の車のナンバーをプレートまで
の繊細な詳細を見ることができます。
(抜粋引用:北岡泰典『無意識とメタモデル習得ワーク&ミルトンモデル完全習得マニュアル』2008年5月)
「太った」抽象的な語と、「痩せた」具体的な語の差異を知っておく必要があります。抽象的な語は非限定です。たとえば「見る/聞く/
感じる」観点から「裕福」を描写する場合、その答えはかなり多様なものになります。外にも、「自由」、「生産性」、「幸福」は、太っ
た、低品質の語の例です。太った語は政治家のお気に入りですが、それは、これらの語が、政治家が何を言っても聴衆がそれに同意できる
ほど一般的な語だからです。抽象的な語の場合、聞き手の一人ひとりが自分自身の意味で色付けすることができます。そのために、太った
語は、話し手が多くの人々から同意を得ようとしているときに有益になります。
具体的な語は、もっと限定的です。「バナナ」は、特定のフルーツを表します。緑色のバナナもあれば、黄色のバナナもあるかもしれま
せんが、私たちは、「バナナ」の意味するものについて、かなりの程度まで同意することができるでしょう。人による意味の重複により、
「バナナ」は痩せた語になります。
太った語には多層の意味がある一方で、痩せた語は本質的な要素に還元されます。太った語は同意を得るために使われ、痩せた語は洞察
を得、指示を与えるために使用されます。
(引用:ジェニー・Z・ラボート、北岡泰典訳『ビジネスを成功させる魔法の心理学』メディアート出版、p.32)
Use
違いを確認する
名詞化{何? どのような?}
動詞化{なぜ? どのような?}
名詞=意識(左脳に働きかける)
動詞=無意識(右脳に働きかける)