Communication
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優位言語例文
視覚優位
千重子は少し言葉を切って、「あのな、平安神宮の桜のあとで、周山の桜を見に行ったらよかったのに、ころっと忘れてたんえ。あの古 木…。桜はもうあかんけど、北山杉が見たいわ。高雄から近おすやろ。北山のまっすぐに、きれいに立っているのを眺めると、うちは心が すうっとする。杉までいっとくれやすか。もみじより、北山杉が見とうなったわ」高雄の神護寺、槇の尾の西明寺。栂の尾の高山寺の、も みじの青葉も、千重子と真砂子は、ここまで来れば、やはり見ていくことになった。
川端康成『古都』
聴覚優位
テープではなく車掌の生の声で告げられるこの車内のコメント、だいぶ昔から聞かされているような気がします。ここ3年半ほどは、東京 駅を出発する前の車内でこれを聞き続けています。普通「最近」といえば、せいぜい長くても3ヶ月から半年でしょう。「最近流行ってい る曲なに？」と聞かれても3年も前のヒット曲を答える人はいません。あらためて「最近」の状況に警鐘を打ち鳴らしているうちに…。
梶原しげる『口のきき方』
体覚優位
壁際に寝返り打って、背中で聞いている、やっぱりお前は出て行くんだな
悪いことばかりじゃないと、思い出かき集め、カバンに詰め込む気配がしてる
行ったきりなら幸せになるがいい、戻る気になりゃいつでもおいでよ
せめて少しはカッコつけさせてくれ、寝たふりしてるまに、出て行ってくれ
阿久悠『勝手にしやがれ』
中立優位
地方空港についても、観光振興等を促進するために、既に始まっている自由化交渉を加速化するとともに、交渉妥結前でも、路線開設や増 便等を暫定的に認める。安全の確認、CIQ、自衛隊等との調整を除き、実質的には届出化を図る。併せて、定期便の前段階である国際 チャーター便を積極的に導入する。
（引用：『日本国際観光学会論文集 第15号』2008年3月、p.54）
