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チャルディーニの原理
ロバート B. チャルディーニ アリゾナ州立大学 リージェント教授(心理学担当)
Robert B.
Chaldini(1945-)が、自らがセールスマンにだまされた体験と、社会心理学の参与観察を通じて発見した、人の心を動かす6つの原理。
①
返報性の原理:何かをしてくれたらお返ししようとする。
②
一貫性の原理:一度決めると、それを守ろうとする。
③
社会的証明の原理:多くの人がやっていることをやろうとする。
④
好意の原理:好きな人の話やしていることを信じようとする。
⑤
権威の原理:権威者に従おうとする。
⑥
希少性の原理:少ないものは価値があると思う。
商品販売を行うマーケティングのプロや、カルト集団の勧誘者は、これらの6つの原理を駆使することで、消費者心理や信者心理を操作し
ている。こうした心理は、詐欺師にもしばしば利用される。
一貫性の原理
一貫性の原理を利用している、セールス・テクニックに、
「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」
「ローボール・テクニック」
がある。
「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」は、訪問販売員が開いたドアの間に足を入れ、話だけでも聞いてほしいという小さな要求を足が
かりに販売成功に持っていくという話に由来する。
「ローボール・テクニック」という名前は、キャッチボールで、初めは取りやすい高さの低い球筋のボールを投げ、徐々に高い球筋のボー
ルに上げていくと、高い球筋のボールでもキャッチできるようになるという話に由来する。
返報性の原理
返報性の原理を利用したセールス・テクニックには、
「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」
がある。
高額商品を勧めて断られた後に、低額商品を勧めると客は断りにくくなる心理が生ずる。これは、高額商品を売ることを諦めて低額商品に
切り替えるという相手の譲歩に対して、こちらも譲歩しなければという心理が働く、返報性の原理による。こうした心理は、詐欺師やヤク
ザ、催眠商法にもしばしば利用される。(※落とし前つけたらんかい、、、やな)
参考
*交渉(別ページ
で開きます)