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  3. 話の伝わり方


話の伝わり方


分かりやすい話とは、イメージできること、感覚的であることです。
聞き手がイメージすることを助けているのは、
話し手の
・表情
・ジェスチャー
・声の調子
・内容

参考
*ステート・コントロール(別 ページで開きます)

内容は、言葉の構成要素や言語パターンによって、伝わり方が異なります。

話の内容の品詞の構成要素のうち、伝える時に主軸となるもの、
名詞、動詞、形容詞、副詞
このうち、名詞は、自然名詞と、動詞の名詞化名詞に分かれる。動詞の名詞化名詞は見えないため、感覚的言語からは離れる。

参考
*感覚システム(別 ページで開きます)


品詞の構成割合


各状況での話の内容について、品詞の構成割合を示します。

論文
 文化論的転回に焦点を当てながら観光人類学の研究成果を検討すると明らかになるのは、観光という対象はあくまでも、 文化概念の転換」と切り離すことのできない政治性と構築性を論じるための事例であり、それらを表出させる観光という現象それ自体 については、議論の対象とはならないということである。観光を論じることではなく、あくまでも観光を通じて「文化」について語る ことが、「ポストモダン人類学」、文化論的転回と密接にかかわる観光人類学の基本的視座であった。
(引用:鈴木遼太郎「文化論的転回と日本における観光人類学」『観光学評論 Vol.1 No.2 2013』観光学術学会、p.164)


童謡
 みかんの花が咲いている、思い出の道、丘の道、はるかに見える青い海、お船がとおく、かすんでる。黒い煙をはきなが ら、お船はどこへ行くのでしょう。波に揺られて、島のかげ、汽笛がぼうと鳴りました。何時か来た丘、母さんと、一緒に眺めたあの 島よ。今日もひとりで見ていると、やさしい母さん 思われる。
(「みかんの花咲く丘 」作詞:加藤 省吾、作曲:海沼 実)


童話
 親指小僧は、なにかみえないかと木にのぼってみました。遠くの方に、かすかに小さな明かりが見えます。木からおりる と、なにも見えなくなりました。それでも、明かりの見えた方へ向かってしばらく歩くと、森のはずれでまた、さっきの明かりが見え ました。そして、やっとのことで明かりのともっている一軒の家にたどりつきました。戸をたたくと、親切そうなおばさんが出てきま した。
(引用:ペロー、末松氷海子訳「親指小僧」『ながぐつをはいたネコ』集英社みらい文庫、p.114)


ミルトン・モデル
 ああ、そうですね、ジョー、わたしは農場育ちで、トマトの種はすばらしいものだと思っています。考えるんです、 ジョー、考えるんで す、あの小さな種の中で美しい植物が安らかに、すっかりくつろいで眠ることを。そして、やがてそれが育ち、いつかあの興味深い葉と枝 を伸ばすことを。葉や枝は見るからに美しく、実に美しく色鮮やかで、トマトの種を見て、その中にあるすばらしい植物のことを考え てい ると、あなたは本当に幸せな気持ちになることができます。
(引用:リチャード・バンドラー、ジョン・グリンダー、浅田仁子訳『ミルトン・エリクソンの催眠テクニックⅠ』春秋社、 p.41)


落語
真っ黒な空から、ぽつ、ぽつ、ぽつぽつ、降りだした。ふと気が付くと、後ろのほうから、濡れ藁に出てまわる足音、じ た、じた、じたじた、こんな夜中に一体誰がつけてきやがったんやろう、まいてやろうと足を早めて、すたすたすたすた、後ろの足 音、じたじた、じたじた、やりすごそうと止まると、後ろもぴた。また歩き出すと、じた、じた、「えへへ、へへ、このよう、おやじ さん、この話、だいぶ、怖いね」、「ああ」、こうなったら、後ろ振り替えて見ることが出来るね。どこぞになんぞないかいな、ひょ いと見ると、小さなお堂があって、前に賽銭箱。「よし、こいつや」、すたすたすた、ひょいと隠れた。
(桂枝雀『饅頭こわい』)


*品詞の分け方資料(.pdf) (別ページで開きます)



論文
童謡
童話
ミルトン・モデル
落語





(各グラフはクリックで大きく表示します)(別ウインドで開きます)

*形容詞と副詞ワークシート(.pdf)

参考

*ミルトン・モデル(別 ページで開きます)

内容を具体的にすることを助けるのは、メタ・モデルです。
*メタモ デル(別ページで開きます)

*知覚の構造(別 ページで開きます)
*一般意味論参考資料(.pdf) (別ページで開きます)